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ねはんやの日記

大分の温泉町「長湯温泉」で小さなお店を始めました。

しいたけの妖精

先日、ここカラオケないの?と、店のドアを開けて聞いてきたお客さん3名様がいました。ないですけど…。でもこんなところに新しい店が出来てるしー!ってノリでご入店。長湯から車で15分くらいの集落から長湯に飲みに来られた消防団の仲間らしい。

その日に作った突き出し、椎茸とお揚げと大根の煮物をとりあえずお出しした。真ん中のおじさんが、その突き出しの椎茸を食べるや否や、納得いかない顔をした。そして、この椎茸はダメだ。本当の椎茸というのはな…と、椎茸について熱く語り出したのだ。

いや、うちでお出ししている椎茸も、道の駅で仕入れている原木椎茸を使っている。でも、本当に美味しい椎茸はこんなもんじゃない。と。そして、山には妖精がいて、いい椎茸はその妖精のいる場所でないと採れないのだそうだ。ひとしきり椎茸について語り、お酒もひとしきり飲んで、3人組は帰って行かれました。

次の日。

お店のオープンの支度をしていたら、入り口に白い袋に入った何かがそっと置いてあった。な、なに?そーっと中身を見ると、、大量の「しいたけ」が入っているではありませんか。

誰?しいたけの妖精?…いや、昨日のしいたけおじさんが持ってきてくれたに違いないわ。

そしてそれは、まさに本物の極上の椎茸なのでした。スーパーマリオのキノコみたいなぷりぷり肉厚。椎茸天国大分にいても、こんなしいたけはそうそうお目にかかれない。都会で買ったら一体いくらするんだ?というか都会では買えないよな。

早速、網で焼いて、カボスをじゅーっと絞って食べてみた。食感、風味、その辺のとレベルが違う。その時いたお客さんと本物の極上しいたけを堪能させて頂きました。

本当にいるんだね、しいたけの妖精。いやいや、しいたけのおじさん、ありがとうございます!また来てくれた時には、お礼させて頂きます。❤︎

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