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ねはんやの日記

大分の温泉町「長湯温泉」で小さなお店を始めました。

北欧からの夫婦の話

ある火曜日の夜のこと。浴衣姿のご夫婦がご来店。あれれ?外国人だわ。年の頃は50代後半。そしてヨーロピアンな感じ。英語が苦手なわたくし。なんだか、緊張するわわ。旦那様はシングルモルトを、奥様はジャックダニエルのジンジャー割りを。

恐る恐る、どこから来たの?と聞いてみる。

「Sweden」

彼らの発音は、スウィディン。

……

 

ワォ〜!スウェーデン

はるばるスウェーデンからなんで大分?なんで長湯?あれこれ聞きたいが英語が出てこない。

でもなんとなく話の流れから、山歩きが好きで久住周辺の山々をトレッキングしているらしい事が分かった。乗馬も趣味だから近くで乗馬ができるところを教えてと言われ、差し当たり思いついた乗馬クラブをグーグルマップで見せてあげた。ありがとう!と喜んでくれ、明日も同じ旅館に泊まるから、明日またここに飲みに来るわ!と笑顔のご夫婦。

帰り際、日本語で「See you tomorrow  」ってなんて言うの?と聞かれ「mata ashita ne 」と教えると、嬉しそうにmataashitane〜〜と言って帰って行かれました。

はぁー、良かった良かった。

 

ん?あ、あれ?明日は定休日じゃないのぉ。言いそびれたわ〜〜_:(´ཀ`」 ∠):ガーン。

こりゃまずい。所用で実家に帰る予定だからお店開けられないし。本当に来てくれて看板クローズで真っ暗だったら、ガッカリするだろうし申し訳ない。これはもう手紙をしたためるしかない。夜なべして中学生以下レベルの英文で心を込めて綴りました。

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見よ!この英語力のなさ!

 

次の日、スウェーデン夫婦の泊まっている旅館に行き、事情を説明し手紙を渡したい旨を話した。部屋のドアに挟みたかったが、どうやらその夫婦だけじゃなく4組くらいスウェーデンからの客がいるらしく…名前まで聞いてないしどこの部屋か分からなーい(T ^ T) しょうがないので、渡してもらうことに。でも旅館の仲居さん達ご高齢だし絶対英語喋れそうにない!本当にそのご夫婦に渡してもらえるのか不安だわ。。

そんなこんな思っていたその夜、ねはんやのフェースブックにメッセージが!

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わー!無事手紙を見てもらえたんだ!

再び会えなかったのは残念だけれど、想いは伝わったはず。またいつか長湯に来てくれる日まで、ねはんやは頑張ります!

ありがとうスウェーデンご夫婦。日本の旅、長湯での滞在がよい思い出になりますように。