nehanya

ねはんやの日記

大分の温泉町「長湯温泉」で小さなお店を始めました。

唄うたいの旅人

書籍の編集のお仕事で20日ほど、長湯に滞在されていた唄うたいのおしゃんなおじさま、まーしゃすさんのお話。

近くの借家に滞在していて、長湯滞在中よくうちのお店に来てくれた。2回目に来られた時、ギターが得意だと噂を聞いていたので、うちにあるギターを差し出し弾いて下さいとお願いしたら、嫌な顔ひとつせず、むしろ嬉しそうにギターを手に取り弾き語ってくれた。とても優しい歌声と優しい音色。心がすーっとほぐれていくのを感じた。

そうだ!うちの両親(父が音楽が大好きだから)が今度長湯に泊まりにきてうちの店に来るから是非来て歌ってくれないかとお願いしたら都合を付けて両親が来る時間にお連れ様の竜之介さん(竹田の為にご尽力くださっている方です)と一緒に来てくれた。

父の好きなフォークソングを沢山弾いてくれて父は大喜び。そして、気分を良くした父は次の日臼杵の自分の家に来ないかとお招きし、お2人は即快諾。

その日はフォークソングで盛り上がり、次の日は臼杵で両親とまーしゃすさん、お連れ様の竜之介さんの4人で臼杵名物フグ刺しを食べながら盛り上がったそうな。

両親との交流を今回の旅で一番の幸せな出来事だったと次の日お店に報告しにきてくれた。それは私にとっても一番嬉しい事だった。

一期一会、音楽で繋がれるって本当に素敵な事だよね。

そんなこんなしてたら、あっという間にまーしゃすさんの長湯滞在最終日。

ラストナイトは、ねはんや定休日。まーしゃすさんをお招きして、ワインを飲みながらギターとウクレレでセッションしたり、私の拙い三線を披露したりと、楽しい貴重な夜を過ごしました。

今回まーしゃすさん滞在中、沢山弾いて沢山歌ってくださった。少し心の調子を崩していた私の心が日に日に解けていった。やはり歌の力は偉大だな。最後にセッション出来たのが一番嬉しかったなぁ。楽器と楽器でひとつの音を紡ぐ。これって、私にとってこの上なく幸せなこと。カラオケじゃないのよ、セッションなのよ。

そして、まーしゃすさんの優しくて包み込むような温かさ、その人柄に癒されたんだな。

次の日、まーしゃすさんは静岡は浜松へ帰って行きました。寂しいけど、ありがとうの気持ちの方がいっぱい。だって私の心を解きほぐしてくれたんだもの。

お店やってると素敵な出会いがあるのね。

嫌な思いや投げ出したくなる事も沢山あるけど、やっぱり結局お客様に救われる。

これからも頑張ろう!って気持ちになりました。

 

さすらいの旅人まーしゃすさんに心から感謝。

また長湯に帰って来て下さいね。その時はまた一緒にセッションしましょう♪

f:id:nehanya:20211204142427j:image